スポーツコミュニティとしての椎の木湖

篠原ヘラ心

スポーツ(フィッシング)は,スポーツ(フィッシング)を実際に行う=「する」ことによって,最もダイナミックな肉体的・精神的高揚を与えてくれるものですが,それ以外にも,様々な関わり方によってスポーツ(フィッシング)は生活を豊かにしてくれます.

たとえば,「みる」「ささえる」「まなぶ」「きわめる」などのキーワードがこれに当てはまります.「かく」「よむ」などもそうでしょう.

これからの釣り場は,釣りをする池という物理的な場のみならず,釣りを愛する人達に様々な精神的充実を提供するコミュニティとしての役割を担ってもらいたいと願っています.たとえ釣り場に行けなくても,大好きな釣りのコミュニティを通じて釣り人達の生活が豊かになっていきますように.

先日,「スーパーの女」というビデオを見ました.さえないスーパーが安売り店の進出によって落ちぶれようとしていく中,主婦代表「スーパーの女」の指揮により,安易な価格競争に走ることなく

お客さんのことを第一に考える

という方針に徹して経営努力していくうちに,従業員の士気も高まり,お客さんに愛されるスーパーとなり繁盛していく,というような内容でした.

椎の木湖は,お客さん=釣り人のことを第一に考える釣り場として発展しつつあると感じています.

椎の木湖が魅力あるスポーツコミュニティとして更に成長していくためには,お客さん=釣り人の意見を上手に引き出し,それを反映させていくことがとても大切です.一方的な情報伝達にならないよう,様々な形(ホームページの掲示板,FAX,電話など)で釣り人達の忌憚のない意見が椎の木湖に伝わっていくことを期待しています.

釣り人と共に成長していくスポーツコミュニティ椎の木湖,その成長が日本独自のスポーツフィッシングであるヘラブナ釣りの世界を変革させていく力になると信じています.

(メルマガ椎の木湖創刊号原文掲載)

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